現実

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入社挨拶で挨拶して握手を求めた時、そうハッキリ言われた。 私の恋心は瞬時にして打ち砕かれた。 意地っ張りな私は、とてもじゃないけど振り向かせてやろうなんて気がなかった。 あっそ、近寄りませんよ。 みたいな感じ。 一瞬でも好きになった時間を返せってね。 私、恋愛に向いてないな、と自分でも思う。 でも藤村さんが離婚したと、奥さんに捨てられたと。 1人で子供を育ててるって。 そう会社の人たちが噂話してるのを聞いてからは。 彼が死んだ目してるのが納得できた。
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