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次の日に来た新人は予想外だった。
「あっ、あの、本日よりこちらに配属されました。山下まみです!」
緊張した顔で目をいっぱいに開いて言ったスーツ姿の彼女。
悪くない。
足も細すぎず太くなく、女性らしいラインだし、
胸もまぁ、Cくらいかな?
全体的には細身だし、
顔もギリギリ中の上くらい、か。
ん、合格ライン。
まぁでも、タイプじゃないかなー。
なんて思いながら
営業スマイル。
「こんにちは。どうぞ、中へ入ってください。」
「はいっ!失礼します。」
彼女は肩が上がったまま、事務所に入ってきた。
そのまま入口で先ほどと同じように挨拶をしている。
「初めまして、よろしくね、
わたしは、館長の今井です。」
館長がこちらを見る、すると彼女のまん丸の目もこちらを見つめる。
まぁ、俺も自己紹介だよな。
「職員の森と言います。
よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします!」
彼女は慌てて頭を下げる。
そりゃそりゃ、バサッって効果音が聞こえてきそうなほどだ。
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