3167人が本棚に入れています
本棚に追加
「それに大体、そんな悪徳霊能力者がいまだにのうのうとしていられる、ってことは刑事的にも勝目はきっとないよ。みんな泣き寝入りするしかないんじゃないかな」
「賢明やな」
ずっと僕達の会話を聞いていたのか、突然現れたおじいさんがそう呟いた。
流石に驚いた僕は肩が少し浮き上がった。
「いやー、かなんわー!女寄(みより)下って抜け道走ってたらさぁ、急にエンストしてびっくりしたわ。やっぱり外車はあかんな」
おじいさんが急に現れたということは、当然梨花さんが帰って来たということで。
「梨花おかえり」
「おかえりなさい、梨花さん」
僕達はそれぞれにそう声を出す
「あんたらほんま対極的やな」
最初のコメントを投稿しよう!