File.2 右目の力

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「ほな自分で買うてくるわ」と立ち上がると、恭平は外に出て行った 「コーラと葛もち合う?」 「彼の味覚はそうなんじゃないですか」 「うわ、めっちゃ上からやん」 「下なはずないので」 「うわー」 葛もちを口に含むと、ほんのりとした甘さが口にひろがって、梨花さんが用意してくれた玉露がその甘さを消して混ざりあった
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