File.2 右目の力

23/111
前へ
/357ページ
次へ
僕の一応の雇い主は梨花さんだ。 それをわかってここにいる僕に、拒否権なんてない ただこの先、梨花さんが言いたい事があまりにも短絡的で、――分かりやすいものだから ちょっと言ってみたかっただけだ。 それに、この人に何を言っても無駄なのは、わかりきっている 「恭平のさ、――ほら。あのインチキ霊能者」 「はい」 「話つけに一緒に行ってくれへん?」 この人は。
/357ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3166人が本棚に入れています
本棚に追加