File.2 右目の力

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「ちょっとは運動しんなおばちゃんらこのまんまやったらブタさんになってしまうからな、ええんよ」 「そんなことはないですよ」 「いややわあ!このこ上手やわさっちゃん!」 「ちえちゃん細いやんか私なんかもうトドやわトド!」 ぶぁはは!と、なおも盛り上がりを見せる二人の勢いはとどまることがなさそうなので、僕はにこりとしたまま木になっていた。 耐性がついた――それは梨花さんのおかげかもしれない。
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