File.4 奴霊(やっこれい)

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「あかんわー、全然眠いわー」 眠そうに梨花さんがそう言った。 昼前に東京について、御飯を食べてからまたとんぼ返り、しかも今度は梨花さん1人の運転、というのは流石に酷だ。 「来ますか?」 「え?」 「ちょうど、夕方に行くのステーキのお店も近いですから」 僕がそう言った瞬間 「まさか、安藤邸か!?」 グイッと、また恭平が乗り出して来た。 「近いです」 僕は即座に恭平を拒否する。 「なんやねんお前ほんま」
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