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「あかんわー、全然眠いわー」
眠そうに梨花さんがそう言った。
昼前に東京について、御飯を食べてからまたとんぼ返り、しかも今度は梨花さん1人の運転、というのは流石に酷だ。
「来ますか?」
「え?」
「ちょうど、夕方に行くのステーキのお店も近いですから」
僕がそう言った瞬間
「まさか、安藤邸か!?」
グイッと、また恭平が乗り出して来た。
「近いです」
僕は即座に恭平を拒否する。
「なんやねんお前ほんま」
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