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「俺も祈祷に行ったんやで!文殊さんは学業の神さんやからな。俺は東大寺高校文殊さんのおかげで受かったようなもんやからな!」
――そんなわけあるか。
すっかり話をすり替えて、恭平は外の二人に調子よく話しかける
「ほんまに!東大寺高校なんかめちゃくちゃ賢いやんかー、うちの子のときも来なあかんわ」
「そやねんけどな、おばちゃんらは大和七福八宝めぐりでお寺さんまわっとるんやわー。今日は長谷寺と三輪さんに行っとってな、最後に金閣浮御堂みてからまた明日他も回ろうおもてな」
「今から行くと時間足らんで、おばちゃんら」
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