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はぁ、と僕は溜め息をついた。
「恭平。残念だけど、僕は復讐だとか報復だとかそういうのは興味ないよ」
「何でやねん!大金騙し取られたんやぞ」
「騙されてしまったものはもうあとの祭りだろ?今は元気になったんだし、梨花さんも初仕事だからお金はいいって受け取らなかったし。いいじゃないか、梨花さんに払ったと思えば」
「かぁー!アホかお前!そうゆう問題やなくてな!」
「だいたい変な奴に関わって返り討ちにあったらどうするんだよ。僕は除霊とか出来ないから、また変なもんに憑かれたってもう知らないよ」
そうなったらまた白衣の彼女に憑依してもらって眠りにつかなきゃいけない。
「うっわぁ……お前氷のような男やな」
「ありがとう」
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