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「片思いって…辛いんだな。」 「私はずっと…片思いしか経験ないけどね。」 「え?」 「ううん…何でもない。」 「じゃあ、俺行くわ。」 翔は再度海斗と花音の姿を見て自分を納得させるかのように頷いてから歩き出す。 「待って!そこの駅まで一緒に歩いてもいい?」 「うん…」 翔とカノンは二人並んでその場から歩き出した。 “ピリリリリリッ…” 「ごめん、花音。」 「ううん、電話出て。」 「はい…え!?わかった今会社の近くだからすぐ行く。」 「海斗君?」 「会社でトラブルがあって…ごめん、俺会社に行かなきゃ…本当にごめん。」 「ううん、海斗君のおかげで元気になったから大丈夫だよ。ありがとう。」
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