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「翔君?」
「かのちゃん…」
「あれ、海斗君と花音ちゃん?」
「…」
会社帰り、花音と海斗が目の前にいるのをただ翔は見ているだけだった。
「翔君は…これでいいの?」
「…いいと思う。」
「自分の気持ちちゃんと伝えたの?花音ちゃんがきちんと考えて出した答えなの?」
「本当の気持ちは…伝えれなかった。」
「…もしかしてだけど。」
「ん?」
「もしかしてだけど幼稚園の頃の噂…気にしているの?」
「知っているの?かのちゃん…」
「お母さんが言ってた。花音ちゃんのお父さんと不倫しているって…小さい頃は不倫がどういう意味なのかわからなかったけど。」
「この間花音のお母さんに言われたんだ。お母さんからしたら関わってほしくないだろうし、花音も真実を知ったら…」
「それは事実なの?」
「母は亡くなっているし、花音の父親は…」
「離婚したんだもんね…」
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