34人が本棚に入れています
本棚に追加
/159ページ
夏の暑さのせいか、ダルい。
いや、気が重い感じがする。
なんなんだ?これは。
｢どこ行くの?一週間も連絡しないで。心配したんだから｣
あ…原因はこれか。
｢こっちが何回も連絡したのに、返事もしないんだから｣
スマホを見てみると、確かに何回か連絡が来ていた。
｢しょうがねぇだろ…仕事なんだから｣
仕事と言って誤魔化す。
｢嘘つき｣
はぁ?
｢いい加減、素直になったらどう?私だって好きな人の事は知りたいし、傍にいたい!｣
仕事終わりの職場で言われ、恥ずかしくなる尚人。
｢ここ警察だから、場所移そ｣
優衣の手を引き、車に乗せる。
別に俺だって、優衣の事が嫌いになったわけじゃない。
自分を見失ってたから、時間を置きたかったんだ。
それにしても、好きな人って…
俺??
俺か。
最初のコメントを投稿しよう！