プリンス固まる

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僕は今17歳だ。まさかこの年になって、筆舌に尽くし難いこんな辱しめを受けるとは・・・ 笑いたければ笑うがいい。・・・いや、やっぱり笑わないでくれ。 物心ついた時から今日まで、他人から嘲笑を受けた経験の全く無いこの僕は、もし笑われたら二度と立ち直ることができないであろう。 確かに今日は朝から体調が芳しくなかった。 突然の腹痛にとても堪えきれなくてトイレまでやって来た。だが、表面上は決して慌てたり駆け込んだりはせず、平静を装ってここまでやって来たのだ。 何故なら、ここは僕の通学する学園だ。他人の目もある中で、トイレに急ぐというような醜態を晒す訳には到底いかない。 それは一瞬の気の緩みだった。 多分安堵したのであろう。ドアノブに手を掛けた瞬間にブリッと。そしてミチミチミチっと。・・・いや、これは失礼した。僕としたことが、こんな下品極まりない表現をしてしまった。どうか許して欲しい。 さて、いつまでもこうして居るわけにもいかない。 これから如何したものか・・・
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