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友人が彼氏に知らず知らずの内に好意を持っていたにも関わらず、話せないかったのは明(めい)にも過失があるかもしれない。
だがそれは、胡桃を傷つけたくないと迷ってのことであり、
悩んでいる内に糸が絡んでしまい、小林の暴走を生んでしまった。
胡桃はそのことを必死に頭で整理しようとする。
しかし、1度走りだした嫉妬と激情は収まりそうにない。
「…ちょっと考えさせて。」
そう言って踵を返した。
まだ怒りが収まらず、ドアを力一杯閉める音が響き渡った。
明(めい)の心にその音が強く、ヒビを入れた。
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