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「これはこれは王軍楚(ワン・ジュンチュウ)様、都様、林杏様…」
島津が朝日家の門の前で頭を深く下げる。
開かれた門の奥には20名ほどの舎弟たちが並んでおり、頭を下げている。
チャイナドレスに身を包む高階とその母・都。
母・都は日本を代表する大きな組織の出身であり、当時の王一家(ワンファミリー)と都の実家同士の縁談により、軍楚と結婚した。
「筆頭自らトは、痛み入ル」
「いえいえ…ではご案内いたします。」
3人の後ろには15人ほどの中国から連れてきたファミリーの構成員が着いてきた。
「今日はなんといってもめでたい日だ。」
「そうですねあなた。なんといっても…結納ですもの」
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