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掛け軸には詩経国風の秦風の漢詩が書かれている。
王ファミリーが来るに当り、友好の意味も兼ねてだろう。
お互いの頭を上座から先頭に、その妻である園枝、明(あきら)、信明、明子、間をあけて島津が座った。
王ファミリー側は軍楚、都、高階、間を置いてファミリーの実力者、高が座った。
「噂通り、オタクの倅は綺麗な顔立ちだですネ」
「痛み入る。だがコイツはまだまだです。」
頭を強く撫でられる。
「…今日は中国式の結納してもらえると聞いています。気遣いに感謝します。」
下座から高が頭を下げた。
島津が頭を下げ返す。
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