選択と決意

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再び問診室に呼ばれて、ぱぱと一緒に先生から詳細説明を受けます。 まず、あの発言に至った先生の言い分はこうです。 双子であれば自然分娩は可能(場合による)だが、三つ子なら100%帝王切開になること。 三つ子ならほぼ100%早産になり、NICUという未熟児専用の治療室にお世話になること。子供の生命のリスクは双子であればまだ少なくてすむこと。 間違いなく早産で産まれるので、早い時期に管理入院になることや、帝王切開をするということもあり、母体の方にも少なからず制限やリスクがあること。 産まれてからも周囲の手を借りなければならないことは言わずもがな。 この辺までは医学的な根拠でリスクがあることはわかります。要は、双子よりも母子ともに生命に関わるリスクが高いこと。育てる過程でも費用含め大変であること。頭では解りますとも。 でも、次の話には異議がありました。 「三つ子の家庭の統計で、離婚率が高いとも言われています」 まじで!?でも、それって三つ子だからとか直接関係あるの!?関係なくないか?!普通のご家庭でも離婚の話は近年よくあることじゃないのか? それ以前に、私とぱぱに限ってそんなことあり得るのか!? お墓だけじゃなく骨壺まで一緒に入りたいくらいぱぱにベタ惚れなのに!? そんなに三つ子の育児は大変なのか!? 突っ込みどころは満載でしたが、どれも正論な説明ではあるので、無駄に不安が煽られます。
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