プロローグ

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チリリリリリリ…… 「んー……。」 チリリリリリリリリリリ…… 「……ん!」 カーテンから光が指して6時を回った今。 私は目覚まし時計の音で目が覚めた。 「ーーーよし、ごはん食べよう」 今日の朝食はいつもよりちょっぴり豪華。 「手抜きしてないなんて久しぶりだな」 自分で言ったのにも関わらず苦笑する。 それはいつもと違う1日の始まりにそわそわして いるからなのかもしれない。 朝食を10分で済ませ顔を洗い新しく買った 服に着替え呼吸を整えて写真の人物に挨拶をする。 「ーーー行ってきます、見守っててね」 そう言って私は玄関のドアを閉めた。 そう、今日は初の会社出勤の日。 それから大好きだった家族の命日。
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