始まりの日

3/4
前へ
/6ページ
次へ
ーーーーー18年前 「ままー!ぱぱー!おにーちゃーん!早く来てよー」 「はいはい、今行くから待ってなさい」 「はーやーくー!お外で待ってるよー!」 「花菜ー?気をつけるのよー あ!危ない人には着いてっちゃだめよ!」 「わかってるー!」 この日5月3日は私の5歳になる誕生日で家族みんなで遊園地に行く予定だった。家族の準備が遅かったから私は1人で外で遊ぶことにしたんだ。 「何しようかなぁ。遊園地楽しみだなぁ!」 そんなことを思いながら後ろから来る足音に きずかずに私はけんけんぱをするために石で 道路に丸をかいていた。 「よし、できたー!」 「ねぇ、お嬢ちゃん?今1人?」 「うん、そうだよ!でもここお家だから皆いるよ!」 私は遊園地で浮かれててお母さんに言われたことを すっかり忘れてしまっていたのだ。 「そうなんだー!あ、そうそうお嬢ちゃんのお母さんに用があるから行ってもいい?」 「うん、いいよー!」 当時、私のお父さんは会社の売れ高がよく 家は普通の家よりそれなりに大きかった。 そのせいか前にも空き巣に入られたことがあった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加