慣れない共同生活

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歩くこと10分ちょっと。 青林学園に到着した。 ちょっとした坂道だったから少し疲れたけど、なかなかいい場所にある学校だなっと思った。 入り口で簡単に要件を伝えて、体育館の場所を聞いておいた。 やっぱり、他校ってのはワクワクするものだ。 教えてもらった道順に進んでいたら、ちょうど反対側から生徒が歩いてきた。 青林学園の制服は、男子はブレザー、女子は今時珍しいセーラー服である。 だから、反対側から歩いてきた女子の制服を見たとき少しときめいてしまった。 「あら、見ない顔ですね。どちらさまですか?」 「あ、こんにちは。今日はここの生徒の忘れ物を届けに来たんです。」 「あらそうだったのですね。ちなみにどなたにご用が?」 「帆奈美・・・八坂さんに。」 「ほなちゃんにようだったんですね。多分練習中だと思いますよ。ちょうど体育館に用があったのでご一緒してもいいですか?」 そう言って彼女は首をコクンと傾けて聞いてきた。 断る理由はないよな。
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