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幼馴染のあかりに呼び出された。
約束の時間は7時。
今は・・・。
「8時、か・・・」
雪の上を御構い無しに駆けて行く。
「あかりっ!お待たせ!」
笑顔とVサインでなんとか誤魔化す。
「・・・遅い。」
あ、ダメだ怒ってる。
「ごめんごめん。」
「大体しんごはいっつもおっちょこちょいだしなんでも信じちゃう!」
いつも見る光景がそこにはあった。
説教を手短に済ませて腰に手を当て呆れたように綺麗な星空を拝む。
溜息の後、急に黙り込んだあかりの頬は少し火照っている。
「今日何の日かわかる?」
「え、っと。わかんないなぁ。」
「・・・バレンタインよ。はいこれ。」
雑にハート型の箱を手渡された。
「あ、ありがとう!開けていい?」
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