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「来るかって…」
そんな簡単に言わないで欲しい。
ビールを飲みながらこちらを覗く目は冗談を言ってる様には見えないけど、どんなつもりでその言葉を発したのかもいまいち掴めない。
手にしていたビールが、小さなローテーブルに置かれてもその行動を見つめているだけの私に陽ちゃんは更に訳の分からない事を言った。
「それなりの広さの所に住む事になったからお前一人連れてったからってどうって事ねぇよ」
私が気にしているのはそこじゃない!
この人はどういうつもりで、一緒に行こうと言っているのかだ。
「…違うよ!私、陽ちゃんのただの友達だよ?
そんな私がノコノコ着いて行くのは可笑しいでしょ?」
そう。私達は恋人でもないただの友達。
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