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「茜とは終わった。
別に今はもう関係ない」
陽ちゃんが低い声で言うと座ったまま、一歩私に近付いてきた。
さ迷わせていた視線を陽ちゃんに向けると目があってドキッとした。
私が知らない、男の顔をしている。
何も言えず見つめていると
「友達のまま、着いて来れないなら結婚しろよ。
お前が居ないなんて、向こう帰ってもつまんねぇだろ」
と、真剣な眼差しで私に言った。
け、結婚?私と陽ちゃんが?
「これから先、俺の居ない人生って考えられるか?」
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