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未来から来た共犯者
最悪だ…この世の終わりだ…。
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
激しい警報音が夜の公園に、耳が痛くなる程の爆音を響かせている。
俺、佐々木直哉は、連続少女殺人を犯している殺人犯だ。
今日も、塾帰りの少女に狙いを定めた。人影の無い公園に連れ込み、男子トイレの個室で犯行に及んだ。
ガムテープを少女の顔下半分に2週させ、口を塞ぎ、ロープできつく縛り上げた。
少女の額をナイフでギザギザに引き裂いた。少女は激痛で体を激しく左右に揺らした。必死に声を出して助けを呼ぼうとするが、巻き付いたガムテープにより、喉を鳴らす事しか出来ない。
ここまでは、いつも通りの手順で事は進んだ。
しかし、計画に無い事が起こった。少女は警報音が鳴るブザーを持っていたのだ。
俺は焦った。ブザーを早く止めなければ。
少女の激しく揺れる体を、自分の体重で抑えつけ、音の鳴る居場所を探した。
しかし、いくら探しても、警報音が大き過ぎる為か、居場所が見つからない。確かに少女の体から音は鳴っているのに。
その時、トイレの個室のドアをノックする音がしたのだ。
まずい。この状態を決して見られてはいけない。
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