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散々話して飲んで食べて 笑って。
まだ多少そっけなく大人ぶってた 私も 徐々に 自然体に近くなる。
もちろんその時は全く彼に対してオトコも感じないけれど。
私は どちらかと言えば硬い系で生きてきた。
実は 田舎者の優等生タイプ。軟派野郎にヘラヘラついて行く系でも オトコが目をひくタイプでもない。
ただ 数年前から 色んな人生の歯車が 予想外に変わって来て 少しばかり魂は疲れては いた。
人よりは頑丈な心身だけど色々と滅入る事も多かった。
そんな私には 何のしがらみもない 無責任で自由なこの時間が ちょっとしたオアシスのようだったのかも しれない。
そろそろ帰るわと言いながら席を立つと 以外にも スマートに会計をする。
一回り以上も年下にご馳走になる。
まぁ軟派みたいなもんだし当然の事なんだろうけど 私にはちょっと新鮮だった。
店を出ると 智雄のアパートは すぐ近くだし 寄ってってと 何度もひつこく言い出す。
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