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その夜、まず父に相談した。
「俺はしらん。お前らが世話するなら好きにしたらいい。」
妹は、好きにしたらいいという言葉に大喜びしていたが、私は、素直に喜べなかった。
まるで、もうすぐ他人になるから興味ない。そう言われている気分だった。
母が仕事から帰ってきて犬を見た瞬間に大激怒だった。
誰が世話をするのか、犬のご飯はどうするのか、どこで飼うつもりなのか、散々怒鳴られたが、必死の説明と犬が来た経緯を聞いて半ば強制的に納得させた形になった。
犬はその日、ガレージの一画に基地をつくりそこで過ごしてもらう事になった。
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