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「うーん。何でと言われてもなー」
純平は少し考え込んだ。
「カミさんがとにかく地元を好きで岡山の良さを良く聞いていたんだ。それに感化されたのもあるし、実際に岡山で式の打ち合わせなんかをしている間に俺も気にいっちゃんたんだよね」
純平はじっと川向かいのホテルを眺めていた。
「よく決断しましたね」
真由美は心の底からそう思った。
「始めは乗り気じゃなかったんですけどね、カミさんが生まれ育った岡山という土地に興味を持った。愛する妻が何を見て育ち成長して来たのかを見たくなった」
なーんて、カッコつけですよね。
純平は照れたように笑い、口元をほころばせた。
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