第3章 岡山城

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岡山城から倉敷に移動するバスの車内でうつらうつらしながら純平との会話を思い出していた。 純平よりも純平の奥さんに興味がわいた。それほどまでに岡山を愛することが出来るのが不思議だった。もう少し話しを聞いてみたかったが倉敷で午後旧友の美香と待ち合わせしていたので別れた。 LINEの連絡先を交換したのは自然の流れだった。またどこかで会うかもしれない。その時は奥さんも会ってみたい。そんな思いだった。 バスから見る景色は倉敷の昔の趣きのある街並みをそのまま映し出していた。駅前の喫茶店で美香を待った。嬉しいことにデカフェがおいてあった。カフェインの摂取には気をつけている。 美香は高校の同級生で昔から仲が良かった。東京に出る真由美との別れを寂しがったが年賀状のやり取りは続いていた。 美香は地元の専門学校を卒業して岡山で職と旦那を手に入れた。 こちらでは珍しくない広い敷地内の実家に旦那と住む家を建築した。子供の面倒を実の両親が見てくれているので助かると前に言っていた。
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