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第2章 写真
家族との久々の食事を終え、ベッドに潜り込んだ。携帯のLINEをチェックすると真一からのメッセージと写真が添えられていた。
ー無事ついた?こっちは冷凍ギョーザ焼いたよー
思わず微笑む。
わざわざ写真を送ってくるところが可愛い。
大振りの皿にいっぱいのギョーザ、おそらく何日分かまとめて焼いたのだろう。
真由美は画面から目をそらしかけてまた画面を見入った。気になるものがあったのである。画面左端、テーブルの隅にある赤い物体、手掛けがついていてさりげなく画面に映っている。あんなマグカップは私は持っていない。だとしたら真一が買ったのか?まさか、あんな女性物を買うわけがない。だとしたらなぜ。
急に嫌な予感がして携帯を閉じた。ベッドに横たわる。
心配後は赤ちゃんによくない。
腹をさする左手に胎動を感じた。
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