第1章

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「やっぱりここか」 彼女の赤い目に問い詰める気が失せる 夜景を眺めた かなり待ってから彼女が言う 「今日は好きな人にチョコを渡すんだよね。でも」 「……知らなくて、チョコじゃないものを用意しちゃったの」 「それってそんなに重要?」 「だって、街でみんな楽しそうで」 この世界に馴染もうとする彼女がかわいくて、でも染まって欲しくないとも思う 俺は耳元で、伝えた 出会えた奇跡に感謝を。
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