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『大丈夫だった?』
そう言って駆け寄ってきたのは作業着姿の一人の男の人。
「あ…はい。」
『そうか…良かった。あれ何者なんだろう…。着ぐるみ?』
「着ぐるみじゃ……ないと思います。」
私は身を震わせながら首を振った。
『じゃあ何だって言うんだ?あんなの…化け物にしか見えないじゃないか…』
私だって分からない、分かるわけない。
「こわ…こわかっ……」
アレがいなくなり、力が抜けて涙が溢れだしてしまった。
「うっ……ううっ……ひっ…」
するとその男の人は私をそっと抱きしめて背中をさすってくれた。
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