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もしかしたら他の人達も気付いてないだけで、何処かで面識があるのかな…
そんなことを考えていると小林さんが何かに気付いたようだった。
『なんか…ここボコッとして…ん?』
古くさい畳が少し浮いている。
それに気付いた小林さんが、畳をずらした。
『おっ!なんかあんぞ。』
出てきたのは古い紐でくくられた本だ。
『まぁ!何々?』
奈津子さんは興味深そうに覗き込む。
すると表紙には…
ー烏ヶ國ーと書かれている。
『とりがくに?…とりがこく?なんて読むのかしら…。』
奈津子さんが何と読むのか分からず首を唸らせていると、三崎さんが口を開いた。
『カラス…』
「えっ…?」
私が聞き返すとハッキリと答えた。
『カラスガコク………。』
からすがこく…?
三崎さんは確かにそう言った。
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