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「向こうが烏の國って教えてくれるということは、あなたは私たちの味方なの?」
私が尋ねるとソレは首を縦にも横にも振らなかった。
『いずれあなた方がどうしてここへ呼ばれたのか分かるときが来ます。
…それから、あなた達二人には後で食事を授けます。では…。』
そう言うとソレは大きな羽根を拡げバサッと音を立てるとあっという間に空へ飛んで消えていった。
「…何だったんでしょうか、今のは。」
『分からない…だけど、あの先へ行ってはいけないとみんなに伝えよう。
あれは俺たちに危害を加えるつもりはなさそうだったからな…。』
結局弦や紐は見つからず辺りは暗さを増していったので、手で持てるだけの枝を持ち皆の所へ戻ることにした。
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