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『カァー!』
「キャーーー!!!」
ガラガラ声で話していたと思ったらいきなり耳元でカラスの鳴く声で雄叫びを上げるように鳴き、耳がビリビリとする。
『…まぁいい。しばらくここで大人しくしていることですね。』
そう言って私から離れていった。
すると亜紀ちゃんが直ぐ様駆け寄ってくれた。
『ちーちゃん!大丈夫!?』
「う、うん…なんとか。」
少しばかり安堵し、肩の力が抜けた。
アレは一体何なんだろう…
鳥?
ヒト?
いや、どちらでもない。
化け物だ。
鳥が服を着るはずがない
鳥が言葉を発するはずがない
ヒトがあんなに真っ黒なはずがない
ヒトがあんなに毛むくじゃらなはずがない
隣の部屋へと消えていったアレを思い出し身震いがした。
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