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「ゲンさん、もう帰ったのかい?」 背後の襖が開き、女将がひょいと顔を出す。 その拍子に艶やかな黒髪がはらりと垂れて色っぽい。 「はい、ついさっき」 「そうかい。じゃあなみちゃんは休憩でいいよ」 「はーい」 「あ、そうだ」 女将に手渡されたのは紫の、手のひらより少し大きめの風呂敷。 「トキと一緒に食べておいで。あの子の好物だから」 女将はお茶目にウインクしてみせて、私はぽっと赤面した。
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