episode180 窓辺

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「繊細で壊れやすい――間違いじゃないだろう?」 「アンッ……」 大胆にガウンの下に手を滑り込ませてきたと思ったら。 「まだこんな薬飲んでるのか?」 「返してよ」 凪は隠していた安定剤のボトルを探し当てた。 「ダメだって言ったろ?」 「大丈夫。用量は守ってるし、次の診察で医者に相談するつもり」 「本当に?」 出会ったその日に たくさん嘘をつくと言ったのに。 「お願い。このことあなたしか知らないんだ。ねえ」 ボトルを取り上げた手に 僕は甘えて指先を重ねる。
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