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「恥ずかしいよ……」
「自分を見てるのが?」
窓に映る僕の顔は
だらしなく赤い口を開いて。
腰を抱えられ
されるがまま喘いでいた。
「これはもう……仕事どころじゃない」
凪は自分に言い聞かせるように呟くと
そっと己をあてがい
「ウッ……ア!」
僕の中へと押し入ってくる。
薄闇。
しっとりと汗ばんだ
知らない男の匂い。
雨は叩くように窓を打ち始める。
「痛いよ……」
やり方を知らない男は凶器だ。
僕は自分から動きに合わせるしかなかった。
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