episode180 窓辺

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「分かったぞ。満を追いやったのは新入りの彼とよろしくやるため。そうだろう?」 一目凪の姿を見た途端 ピンときたんだ。 「まさか」 「いいや。なんて奴だ」 椎名さんは声をひそめ スキモノの僕に耳打ちした。 「新鮮な朝露みたいな顔した男を、君が放っておくはずないだろ?」 詮索好きの錬金術師め。 「とにかく今、あなたに出来ることは――」 僕は仕方なくソファーから飛び起きて 「次にかくれんぼに夢中のお兄様を見かけたら、首に縄をかけて僕のところ」 帰路へと誘うように 椎名さんの背中を押した。
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