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「君、お客様のお帰りだ」
「……ええ?!」
急に僕に振られた凪は
「あ、どうも……」
目を丸くして
たどたどしく頭を下げる。
「どうも?」
なってないとばかり
椎名さんは恨めし気に僕を睨みつけ肩をすくめた。
「征司くんの件は何か分かれば知らせる」
「ああ、どうも」
「ふざけてるのか?」
「ごきげんよう、椎名さん」
それでも彼にしては大人しく
それ以上の詮索はなしに屋敷を出て行った。
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