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そこへヴェリコがボスと援軍を連れてやってきた。
「お~い、盗賊の一味を捕まえたよ~!」
私は重機ロボットを片手で持ち上げて、ヴェリコとボスに手を振った。
危機が去ったのを察したのだろうか、私のシックな身体は変身前のおんぼろロボットへひょいと戻ってしまい、私は重機ロボットの重みに耐えきれなくなって、抱えるように押しつぶされた。
「ぎゃふっ」
「なんだありゃ」
空から何かが落ちてくる。
「あ~~~! ボス、宇宙エレベーターが!!!」
ヴェリコが指さす先を見上げると、宇宙へと伸びるエレベーターシャフトの巨大な建造物が、まるでジェンガが崩れていくかのように、瓦礫の雨を降らせながら崩壊しだした。
おびただしい数の瓦礫が海に落ちては豪快に水柱を立てゆく。
ヴェリコとボスの口があんぐり開いた。
「最悪だあ、この世の終わりだあああ。
ル~コ~ノ~ス~タ~ス~~!!!」
ボスはその大惨事を一部始終眼鏡のレンズに映して、膝からがくりと崩れ落ちるのであった。
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