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僕なんか消えてなくなればいいんだ。泡雪のように。そう思っていたら、ほんとに僕の身体は透明になってしまった。どうしよう。
僕の存在なんて、たいしたことなくて、いてもいなくても同じだって思ってた。みんなも、僕が、いようがいまいが、たいして気にもとめてないんだろうって思ってた。
僕は、みんなの話の輪に入れないし、話の輪に入ってみたところで、話の主導権は、永遠に僕にまわってこない。僕にだって、話したいことはあるのに、誰も僕の話を聞いてくれない。
けれど、いざ、僕に話の番がまわってくると、僕はおじ気づく。慣れないことなので緊張してしまう。人の目が気になる。いっそ透明人間にでもなれば、楽になれるかも。
確かに、そう思ったけれど。
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