第1章

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 占いを信じますか?私は信じます。信じたいです。私にはどうしても、どうしても叶えたい夢があります。それは彼とのデート。私は夢で見た占いを信じました。それは雪だるまの中に、有り金全部入れた財布を隠すと思いが成就する。やった!最高!私は天にも昇る思いで目覚めた。外は真っ白、雪が積もっていた。私は大急ぎで雪だるまを作った。そして有り金全部入れた財布をその中に隠した。それから会社へ。何という事!天気は急速に快晴へ。私は大急ぎで帰った。雪だるまは跡形もない!財布は?ない!何という事!ああ最悪!どうするの?1ヶ月!彼とのデートが…着て行くはずの服代が…ああこの世の終わり!最悪!デートは駄目、服は買えず、ろくに飯も食えない!最悪!お陰で八キロ減った!何という事!ダイエットことごとく失敗したのに!着られなかったお気に入りの服が着られた!何とありがたい!周りのみんなに笑われていたのに、羨望の目で見られている。嬉しい!彼氏?どうしようかな?新しい彼見つけようかな?嘘よ。彼もね見る目変わったの。嬉しい!  私が思う事。運命を自分でジャッジしない事。決して決してやけにならない事。悲しみを耐えれば美しい心の物語。たった一度の挫折で全てが消える程、人間の命は儚くない。挫折で心の触れ合いの喜びを心から味わえた。彼氏とはね、彼とでなければ味わえない、心の触れ合いの喜びを味わっています!
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