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(ロボ・・・誤作動起こしたロボ・・・あー、おかしっ!)
朝7時半から働いて疲れていたせいか、ツボにはまってしまった。
ゲラゲラ笑い続ける自分を見て、副店長が困惑しているのがわかるのに、どうにも笑いが止められない。
「・・・そうか、不快でなかったなら何よりだ」
(副店長も疲れてるのかな)
先ほどの様子を見るに、口に出すつもりのない事をうっかり言ってしまったのだろう。
今まで真面目でクールな完璧超人だと思っていた副店長を、初めてちょっとだけ身近に感じた。
「アハ・・・アハハハッ、はーっ、副店長でも疲れて変な事口走ったりするんですね」
自分達は上司と部下だ。
彼氏がいるか確認された事に、特別な意味があるわけなんてない。
そう思って言ったのに。
「不適切なタイミングで不適切な発言をしたのは確かだが・・・」
いつの間にか、カニが乗った台車を冷凍庫内に運び込んでいた副店長の意外な一言に、巴はドキッとした。
「君に話したい事がある。年明けに説明させてくれ」
(・・・あれ?もしかして特別な意味、あった?)
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