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「あの女魔道士、きょうはついてたな。父上が話を打ち切るダシに使ったわけだ。」
部屋から出ると、扉の前でヴィクトールはジェラールにそういうと
「ジェラール、無理するなよ。」
と、弟を気遣い、去っていった。
「ジェラール様、今はお入りになれません。」
玉座の間を守る衛兵は、レオンと客人の会談中に、何人も中に入れないように言われている。
ジェラールの自室は玉座の間の奥にあるため、そこには戻れず、レオンとオアイーブの会談が終わるまで、ジェラールは宮殿内で過ごすことにした。
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