第2章 賢帝レオン

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「あの女魔道士、きょうはついてたな。父上が話を打ち切るダシに使ったわけだ。」 部屋から出ると、扉の前でヴィクトールはジェラールにそういうと 「ジェラール、無理するなよ。」 と、弟を気遣い、去っていった。 「ジェラール様、今はお入りになれません。」 玉座の間を守る衛兵は、レオンと客人の会談中に、何人も中に入れないように言われている。 ジェラールの自室は玉座の間の奥にあるため、そこには戻れず、レオンとオアイーブの会談が終わるまで、ジェラールは宮殿内で過ごすことにした。
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