第2章 賢帝レオン

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レオンはジェラールに、戦うに際して使用する、自らの陣形を知らせるため、その説明を始めた。 「よいかジェラール。我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。私が中心に立ち、防御力の高いベアが先頭、両サイドをジェイムズとテレーズが固める。お前は私の後ろに立つ。お前のボジションが一番安全だ。安心して戦え。ここのモンスターには付近の住民も苦しめられている。モンスターを追い払い、このダンジョンを封印するのだ。」 そう言うとレオンは、ベア、ジェイムズ、テレーズに目配せをして、彼らの意志を確認する。 いずれもレオンに従うに異はない。 レオンは彼らの意志を感じ取ると、まるで討伐開始の号令と言わんばかりに声を上げた。 「皆も頼むぞ!」
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