危ない彼は私の片想いの人

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でも、意気地なしの私は奏さんと二人っきりの時間なんて今まで30分以上我慢できた事がない。 こんな芸能人にもそうそういない美形を目の前にして、私の目の玉は正常を維持できないからだ。 「い、いやぁ……私よりももっと奏さんに相手してほしお客さんがいるんじゃ……」 「それが今日は週のど真ん中のせいか、あまり客足が良くないんですよ。 あっ、でもその分、百合さんと語り合える時間があるわけだからある意味よかったかも」 「はっ?!」 「どうぞ。こちらに座ってください。今日も一日働いて疲れたでしょう?ゆっくり休んでくださいね」 そんな甘い言葉を落としながら、奏さんはシェイカーの準備をしてマドラーにリキュールをつたわせ、早速何かを作り始めている。 多分、私の予測が間違いなければ出てくるのは……
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