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神崎先輩の問いかけに私は顔をくしゃくしゃにして思いっ切りの笑顔で頷いた。
「はいっ!明日は私お休みですし、たっぷりと癒されてきます!」
「あはは……バーに癒されに行くって。どうせお酒目当てじゃなくって、あのイケメンバーテンダーを観賞するためでしょ?」
「だってあのイケメンさは神がかってますよ!しかもどのお客様にも平等に接していて、常連のお客様の嗜好も誰一人としてミスがなく熟知している上、気遣いもバッチリだし。
何よりあの微笑みと雰囲気が……最高に癒されるんです!私」
持っていたモップの柄を抱き締めて悶える私に神崎先輩は苦笑いを零す。
「まぁ……悪い事は言わないから観賞だけにしておきなさいね。百合ちゃんの悶えっぷりを見ていると心配になるわ」
深いため息を吐かれたけれど、気付いていない振りをして私は返事だけをし、掃除を再開させた。
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