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「誤解したい人はすればいいんです」 「ええっ、開き直ったの??」 「違いますよっ、―― 。 僕は女性が一番大好きです。 でも恭のことも大好きです。友だちですから」 なぜか得意気に上目遣いの炎彬が可笑しくて。 「炎彬はかわいいなあ」 「日本人のかわいいはよくわかりませんね」 「いいんだよ、定義は曖昧で」 あの日、僕が目にしたものは 今まで生きてきた中で 最低最悪の出来ごとだったけれど。 「恋がしたいね」 「したいですね」 終わりは どこかの始まりで。 また何かが始まっていくのなら スタートは真っ白な方がいい。 今夜の雪のように、―――。 I Just Want to Make Love to You. fin
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