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「……さ、最悪や。……この世の終わりや」
スィーツ王国のキング、ショート・ストロ・ベリィはイチゴが零れ落ちる勢いで玉座の前をウロウロしていた。
赤く輝くイチゴは少しずつ色あせ、白いクリームも飛び散り白い宮殿の中はキングが動くたびに汚れていく。
「陛下、少し落ち着きなはれ」
「えぇい、これが落ち着ける現状かいな?」
クイーンであるショコ・ラッティがキングをなだめようと優しく言ったが、キングは落ち着くでもなく言い返した。
一体、このスィーツ王国で何が起きているのだろう?大きなようで小さな国は小さな白い城の中でやたらと騒がしい。
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