第1章

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ここはー!平和なんです!と、声を大にして今日も叫ぶ。 世知辛い世の中、きっと次元の違う知らない世界では、こんな異形の僕達がいる世界に来たい!なんて人が多いんだろう。やめた方がいいよ。どこにいても、それ相応の苦しみはあるんだきっと。 僕、まだ7歳なんだけどね。まぁこんなもん。君たちの年でいうと743?歳だよ。確かね。 あ、ついでに。僕はペノ。珍しく文字が書けるんだ。だから重宝されてる。ありがたいし、嬉しいからこれからも頑張る。 「ぺノー?何やってんのよ。ここ、看板立てるんでしょーー?」 ごめん!すぐ行くって!と、叫ぶ。大丈夫、きちんと説明するから。ちょっと待ってね。 「ほら、書いて書いて。みんな待ってんのよ? えーと、何だっけ?そう。勇者様お断り」 「はいはい。じゃあ。」 ちょっとかっこいい感じの書体にしよう。力強い感じ。 うんうん、いい感じ。 「おおーーーー」 「いやー、それほどでもー」 拍手までもらうと嬉しいなぁ。 「じゃ、早速取り付けようぜ!」 この人、この企画の立案者のソウヘ。男前でかっこいいやつだよ。そうそう、説明するんだった。僕は力仕事を免除されてるから今のうちに。
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